聖餐

 あらゆる種のパーティーが苦手だ。便所で自殺したくなる。夜もまたひとつの太陽だとは云うけど、こんな太陽なら撃ち落としてしまえと思う。出来ない。近くで見ると、存外でかい。快楽の贈与によるコミュニケーションが出来る人々は、個体の輪郭を超えて一つのグロテスクな塊、肉の巨星を構成しているように見える。絶えず対流し、絶えず放射する狂気の塊。だから逃げ出したくなる。私はボイジャー。太陽の光の及ばぬ場所まで飛んで行こうとする。照らされてたまるか、ルナティックになってたまるか、と。

 殺さねばならぬ。聖者の弟子を順番に。

 断らねばならぬ、慈悲の顔した血杯を。 

 

 これは只の、夜の街に足を運んだ体験談。